冬の花



「そろそろ行こうか。」


また坂を歩きはじめた時




後ろから何やら人の気配が・・・






「待ってその三人組!

俺も一緒に行かせてくれー!」



振り返ってみると桜木くんそっくりの

男の人が走ってきている





男の人は待ってと言っておきながら

私達をスルーし突っ走って行ってしまった







「待ってって言ったのはそっちだろ!」


呆れた感じで美咲は叫ぶ





桜木くんは諦めているのか

私のペースに合わせて歩いていく






「いいの?」



不安そうに桜木くんを見れば



「俺は冬花といたいからいいんだ。」






そう優しく笑うから私もつられて笑った


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