冬の花


私が唯一覚えていること


それはあまりにも衝撃的な記憶

父様の弟のおじ様が
父様を殺したってこと


母様は私を産んだときに
死んでしまった


だから私はこの広い家で

一人ぼっち


家に帰るたび実感する

孤独感と寂しさ


涙が溢れそうになり

大きなぬいぐるみを
ぎゅっと抱きしめた


落ち着こうと目を閉じると

美咲と何故か桜木くんの
笑顔が見えた

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