冬の花

目を覚ますと私は保健室にいた


よく寝た気がする


何でだろう

手が温かい


目を手に向けると桜木くんが
私の手を握っていた


「えっ?」

「あ、起きた?」


桜木くんの優しい声が
保健室に響く


「すごく気持ち良さそうに
寝てたんだよ。」


そっか体育の時寝ちゃったんだっけ

それより気になる


「あの、手。」


私が起きてもずっと握られていたから
そろそろ離してもらいたい


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