冬の花
「こっちに来なさいよ。」
そう言っているように思えて
二人に気づかれないように
そっと彼女たちの元へ向かう
「よく来たわね。
ちょっとトイレ行きましょう。」
怖いけれどとても断れない
何も言わずについて行く
笑ってる彼女たちが悪魔に
少しずつ変わっていった
連れて来られたのは
誰も近づかないお化けトイレ
だけど本当はお化けなんていなくて
誰かの悪口が書かれている
そんな汚いトイレ
「ねぇ、何様のつもり?」
笑ってる