★恋と王子と超能力!★
確保!ドッペルゲンガー?
放課後ーーー

「では、秘密会議を始めまーす!!今日の議題『ドッペルゲンガーを捕まえよう大作戦』でーす!」

しーーーーーーーーーーーん……………。

「コホンッ。それではあいての詳細から発表します。敵の名前は柊 史哉、自分の肉体を自由に操作する能力者。腕を鋼鉄みたいに硬くしたり、柔らかくなったりもできるし、声だってマネ出来る。簡単には見破れないよ」

「それなら、合言葉をあらかじめ決めておけばいいのでは?」

「そうだな」

合言葉か…。

「んじゃあ、HSMHとかは!?」

「…なんですかそれ」

「わけわかんねーよ」

みんなの頭文字繋げただけでしょーが(笑)

「駄目ボツ!」

「えぇ~駄目~?意味分かったの?」

「みんなの頭文字繋げただけでしょ?」

「むぅ………」

あれ?デジャブかな…前にも聞いた気が………まぁいいや。

「じゃあ、1人1人合言葉を変えるのは?」

「どういう事ですの?」

「たとえば、あたしの合言葉は『川』凛は『山』翔馬は『谷』琥太郎は『水』みたいな。そうすれば捕まっても、誰かの合言葉を教えて、罠にはめることだって出来るし、誰が情報を漏らしたか分かるでしょ?」

「なるほど、いいんじゃねーか?」

「そうですわね!」

と言っても、今の合言葉じゃ当てずっぽうで当たる可能性がある。

予測不可能かつ忘れない合言葉…。

「四君子…はどうでしょう?」

「なにそれ?どっかの王様?」

「まあ、その例えだな。蘭、竹、菊、梅は草木の君子だってこと。

じゃあ、俺は竹」

「僕は菊!」

「私は梅がいいですわ」

「そうなると、あたしは蘭だね。じゃあ、合言葉は決定。次はやつをどう誘き寄せるか…」
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