いちごみるくちょこ
まぁこんな感じで…

合コン…?が始まった。


「亜美ちゃんと永愛ちゃんか!
二人ともかわいい名前だね!」


人なつっこい感じの伊予くんはわたしにも亜美ちゃんにも話しかけてくれてぜんぜん退屈させない。


「ありがとう!
伊予くんはあの有名な私立の羽衣高等学校【ウイ コウトウガッコウ】の生徒なんだよね??」

目をキラキラ輝かせながら少し猫をかぶり言う亜美ちゃん。


羽衣校のことならわたしも知っている。
小学生から大学生までエスカレーター式で私立の頭がいいお金持ち学校。


間違えて羽衣を『うい』じゃなくて『はごろも』ってよんじゃってたんだよね。

今回もお金持ちなおぼっちゃまな訳か…

亜美ちゃんぬかりないね…


「うん。
俺、羽衣校生だよ。
あ、こいつの兄ちゃんも同じ高校なんだよ。
な!龍!」


そういってつまんなそうで不機嫌そうだった斉藤龍の肩をバシッと叩いた。
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