いちごみるくちょこ
「違うっていってんだろ!!」

ビクッ

「いいかげんにしろよ・・・なんで全部自分のせいにすんの?お前のせいじゃない。」

「ッウウッッなんでやさしくするの?ッわたしなんかに・・・」

「わからねーよ。とにかく・・・ほっとけねーんだよ!」

ギュッ

斎藤龍はわたしを抱きしめる。

「もう責めるな。自分を・・・これ以上責めるな。」

「うう~~ッ」

「もういいから。な?」

斎藤龍はやさしくわたしの頭をなでてくれた。

昔お父さんがわたしの頭をなでてくれた手に似てる気がしてものすごく心地良かった。

「今だけ・・・今だけ甘えていい?」

「今だけじゃなくていーよ。」

「ありがとう・・・っ」

その瞬間斎藤龍にギュッと抱きついた。

斎藤龍もわたしをもっときつく抱きしめてくれた。

「もうお前以外何もいらない。」

そう小さい声でつぶやいた斎藤龍の声はわたしには聞こえてなかった。

けどそのときわたしは夢中で『斎藤龍だけは失いたくない』そう思ってたんだ。

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