【完】イケメンカフェ -幸せな一瞬(とき)をあなたに-
Cool Guy

あの日以来、何も変わってない。
いや、表面的には何も変わってない。
でも実際、目を合わすことが出来ないでいる。
今まで以上に感じる、視線にも無視を決め込んでいる。
これでいいんだ、と言い聞かせて。






ある日の朝。
ベッドから起きると、身体がだるい。
頭が痛いし気分も良くない。
風邪かもしれないと思いつつも、支度をはじめた。
歩くのもやっとなのに、休みたくなかった。
碧に心配されたくなかった。
それが…1番かもしれない。



「おはよう」


いつもより遅いからか、3人とも出勤していた。


「おはようございます。…体調悪そうだ。帰った方がいい」


開口一番、碧は私に言った。


「え?風邪?それなら私達でやりますから」


遥香もそう続けて言う。
でも、私は大丈夫とだけ言うと仕事をはじめた。





< 22 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop