御曹司なんてお断りっ◆

シャワーを出ると、
スーツ一式が用意されており、
カウンターにはコーヒーとサンドイッチまで用意されている。


新婚かよっ。



と突っ込みを入れながら、
ありがたく頂戴する。


「…どうぞ。
 これは、別途特別手当を支給してください。」

どうやら、有料サービスだったらしい。


「わかった。わかった。


 …うまいな。ありがとう。」



何度か、武にたたき起こされ朝食が軽く用意されたことがあるが、
それがうまいんだ。

こいつ、ホントに優秀で何でもできるんだな。
改めて感心した。

こーゆー奴だから
きっと冷たくてもモテるんだろうな。
結構几帳面だし。
2~3人と付き合ってもそつなくこなせそう。




武は、俺の目の前に牛乳の入ったコップを置きながら
時計に目をやる。

「さっさと、召し上がってください。」


冷たいまなざしに
感心した。なんてことは黙っておくことに決めた。





「武…。いつでも嫁に行けるな。」


「!!さっさと、表へ出ろ。このアホが。!!!」



あー。切れちゃった。
俺、思うんだけど

武って絶対カルシウムたりてねぇよ。






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