御曹司なんてお断りっ◆

「志保。」

俺は志保に歩み寄ってから手を取った。

「ゆっくり。しよう?」

にっこりと笑う。
志保は戸惑ったように顔を赤らめて目をふせた。

「とりあえず、脱いで?」

「えっ?」

志保はびっくりして俺から、後退る。

あ。言い方が悪かったな。
まるで、やりたいだけの男じゃん。

俺は、苦笑してからゆっくりと志保に手を伸ばした。

「違うよ。変な意味じゃない。
 おいで。」

ホテルの部屋を少し電気を明るくすると、
中央に置かれたテーブルセットのソファーの上に
白い大きめの箱が目に入る。


志保にコレを開けるように促す。

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