緋色の瞳 【密フェチ】
優しく抱きしめられ
そっと身体を撫でる指先

恥じらいと欲求の均衡を保ちながらも
少しずつ、応じてゆく私を確かめてゆく

その揺らめきを、彼は穏やかに受け止めながら
私を見つめている

溶けてゆくように、遠退いてゆく理性が
熱を帯びながら、私の身体から溢れ
吐息と共に漏れ出る…

その熱を感じた瞬間
彼の腕に力が入る

そして
彼の視線の色が変わる


燃える様な緋色


その温度につられて
私の身体は熱くなり、彼を求める
抑えられた欲求が、微かな声になり、私を湿らせる

濡れた声が彼の名を呼ぶ…




す…っと私を抱きしめる、彼の腕から力が抜け
唇に柔らかな感触を感じる
真っ白になった頭に、意識がふと戻る

『ごめん…強かったね』

彼の目からは、鮮やかな緋色は消えて
いつもの、穏やかな、優しい瞳をしている

黙って、首を横に振る私に
あの、あどけない笑顔が降り注ぐ


違うのに…

私はあの緋色の瞳に
燃やされてしまいたい

それを告げられず
彼の優しさの中に、抱かれてゆく
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