僕がもらった神恋
「豊永、それ・・・
ホンマのことなんか・・・?」


「ああ、ホンマや・・・」



あの戸山さんが・・・

知里ちゃんを・・・?


いつも穏やかな博己が
珍しく怒りを露わにしている。



「だから福士、戸山さんには気を付けろ!!
愛梨ちゃんを絶対に会せたらあかんぞ!!」



愛梨・・・?


「愛梨に限ってそんなことはない。」



愛梨に限ってそんなことは・・・

そんなことは絶対に・・・



博己は愛梨を信じていた。


しかし自分に自信がない博己、
戸山さんにはいつも負けてばかりだった。

仕事も、恋愛も、
戸山はイケメンだし、自分には
絶対敵わない相手だと思っていた。


だから不安だった。


愛梨がどうこうではなく、
自分が戸山に負けてることに、
戸山の男としての魅力に。

そして、そんな戸山に
落ちない女性はいないと・・・


博己はたまらなく不安になっっていた。


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