僕がもらった神恋

「何ため息ついてるん？」


「えっ！？　ううん・・・」


「また内緒？」


知里ちゃんは眉に皺を寄せ俺を見る。



「ごめん・・・」


「まぁいいけど。」


知里ちゃん、ありがとう・・・



「私、そろそろ戻るわ。」


「うん、ありがとう。
ごめんな、せっかくの休み時間を・・・」


「ええんよ。
それより福士くんに会えて
嬉しかった。」


うれしかった・・・？

俺に会えて・・・？


「じゃあ、何かあったらまた言って？
いつでも話聞くから。」


「あっ、うん・・・」


「じゃあね。」


「うん、頑張って・・・」


そう言って知里ちゃんは仕事に戻って行った。



知里ちゃん・・・


俺は消えゆく知里ちゃんの
後姿を見つめていた。