僕がもらった神恋
「大丈夫ですか!?」


「ああっ・・・うん・・・」


「怪我は!?」


「大丈夫です・・・」


「ったく・・・
あのトラックの野郎・・・」


どう見てもトラックの信号無視だ。


博己は走り去ったトラックを
睨みつけた。



「ううっ・・・」


お婆さんは自分の力で
起き上がろうとする。



「あっ、大丈夫ですか!?」


博己はお婆さんの腕を抱え、
立たせてあげた。



「ふぅ、ありがとう。」


お婆さんはそう言って微笑んだ。



「いえ・・・」


博己は照れ臭そうに笑い、
お婆さんの服に付いたホコリを払った。


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