僕がもらった神恋
「友達がね・・・ヒクッ、
毛虫さんをいじめてたんだ、ヒクッ。

それでね、ヒクッ、
こんな命どうでもいいって、
踏み潰したんだ、ヒクッ。」


「まぁ・・・」


母親は友達のその行為に
悲しい表情を浮かべた。



「毛虫さんだって、
大切な命なのに・・・ヒクッ。」


「博己・・・」


「僕、助けられなかった・・・
毛虫さんを助けられなかったんだ・・・
助けられたはずなのに、
ううっ・・・」


「博己・・・」


母親は博己をやさしく抱きしめた。



母親のやさしい温もり・・・


それに安心したのか、
博己は我慢してたものが
一気に溢れだした。


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