初恋は実らない
淳ペーは目前に迫ったセンター試験に余念がないようだった。
きっとセンターを受けない私の事は『私立の本番狙い』と思っているだろう。

そう思われたって構わない。
むしろ、そう思っていてくれた方がラクだ。

いつ、みんなに言おうか?
卒業したらロンドンに行く事を。

やっぱり最初に言うのは淳ペーだよね?
私の事を『親友』と思ってくれる相手にこそ、一番に言わなきゃいけない気がした。

じゃあ、いつ?
やっぱり、それは・・・
淳ペーの本命校の受験が終わってから…だよね?

受験に専念している淳ペーに、余計な事を吹き込んではいけないと思った。
私の事で淳ペーが気を散らすなんて驕った気持ちは無いけれど、受験の妨げにだけはなりたくなかった。


卒業したら、そう簡単には会えない。

だからこそ、いい想い出だけを残したいと思った。

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