独占シタイ


唇を離して透を見上げれば、会社では見られない、男の顔。

視界が反転したかと思うと、両手をシーツに押さえつけられる。


そのままサラサラの髪が、あたしの顔の脇に、埋まる。

耳のすぐ下を小さく吸われて。


「やっ…。そんなとこ、隠せない…」


抵抗しても逃がしてもらえず、しっかり痕がついたころにやっと解放された。


「…明日、合コンなんだって?」

「聞いてたの?」

「聞こえたの。」


だって、仕方ないじゃない、ってつぶやけば、


「だからソレ、虫除け。」



普段見ることのできない、彼の独占欲…。

あたし、自惚れてしまいそう。





< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

幼馴染と甘い夏【短編 】

総文字数/26,838

恋愛(ラブコメ)78ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
海の家に、住み込みでバイトにやってきたアリサ。 今年こそ、悪い男には引っかからない、が目標のアリサは、 イケメンに成長した、幼馴染と再会。 「そんな目で見んな。それとも、俺を煽ってんの?」 「…あおっ!?そんな訳、ないじゃんっ!」 「だから、危なっかしいんだ、オマエ。」 流されやすい女子 × イケメン幼馴染 ************************ ※一部大人の表現が含まれます。 ************************
ファム・ファタール~運命の女~

総文字数/1,074

恋愛(キケン・ダーク)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
彼氏に連れてこられた母校の図書館。 でも、そこにはもう一人、 私を待っている人がいる。 タブーを犯しても、やっぱり好き。 ***「タブー~秘密の恋~」短編企画 *** 「彼氏がいるのに図書館で…」
あたしを満たして…

総文字数/1,087

恋愛(キケン・ダーク)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
急に招集がかかった、同期の飲み会。 いつもならいないはずの、あたしとアイツ。 「…俺が、満たしてやろうか?」 満たされないあたしに、揺さぶりをかけないで。 ***「タブー~秘密の恋~」短編企画 *** 「彼氏がいるのに飲み会で…」

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop