†SweetBlood†

ゆうside

うっすらと降り積もった純白の雪の上を真紅の液体が止めどなく流れてゆく。


周囲の喧噪の中ただぼんやりと呟いた


「私、死ぬんだなぁ…」


雪の上を蛇のように這って行く、真っ赤な液体の量はどう考えても助かる量ではない。


突然暴走してきた車に跳ね飛ばされた全身は、痛みで思考もままならないはずなのに何故かハッキリと自分がもう助からないことを自覚していた。

「17年かぁ…短い人生だったなぁ…」


眦から透明な雫が一筋こぼれ落ちる。
痛みのためか、己の最期を感じてか…

そのまま意識は深淵なる闇の中へと落ちて逝く。



深く沈みゆく意識の隅で、甘く囁く誰かの声を聞いた気がした―---
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