パラサイト ラブ
だけど龍ちゃんと結婚しようって思った時に、もっと龍ちゃんに相応しい人になりたい、龍ちゃんを喜ばせることがしたいって欲求が沸いてきて、だからお料理とか頑張ってみようって思った。
そんなこと、初めてだった。
でも、実家に行ったときに不甲斐ない自分を嫌というほど思い知らされて、私が相手じゃ龍ちゃんは幸せになれないって…気づいた。
大好きな龍ちゃんだから、家族みんなに祝福される形で、素敵なお嫁さんをもらってほしい。
きっと龍ちゃんなら温かい家庭を築けるよ。
私は、もう少し自立した女性になるために、ここを出ます。
龍ちゃん、幸せな時間を、優しい笑顔を、たくさんの愛をありがとう。
本当に、本当に愛してたよ。
元気でね。
朝乃』