パラサイト ラブ


目が合って、声を掛けようと近づきかけた途端、朝乃は逃げるようにその場を去った。



何しに来たんだ…?



気になったけど、仕事を抜け出すわけにもいかない俺は、朝乃を追いかけることはしなかった。



「…もしかして、彼女さんですか?」



うっとうしい芸能レポーターのように、藤崎さんが聞いてきた。



「…え?うん」



「わぁ!すごいキレーな人ですね!いいなぁ…私も彼氏欲しい」



藤崎さんの戯言を聞き流しながら、俺はさっきの朝乃の様子を思い出していやな予感がしていた。



また、あの“癖”が出たんじゃないかって……


< 41 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop