パラサイト ラブ

「朝乃…後ろ、向いて」


「や…後ろからじゃ顔が見えない」


「見えなくても、感じるだろ」



「――――あ」



有無を言わさず貫かれ、私は目の前の壁に手を突いた。



後背位が好きな男の人は征服欲が強いなんて言うけど…

龍ちゃんは、そんな人じゃないのに……



いつもの行為と何かが違う、と思いながらも、押し寄せる快楽の波には抗えなくて…



私は彼の言った通り、視覚以上に触覚を刺激され、体中で龍ちゃんを感じたのだった。


< 52 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop