パラサイト ラブ
俺の言葉を聞いた朝乃は、鼻をすすって手で涙をごしごし拭うと、俺の胸に顔を埋めて呟いた。
「龍ちゃん………すき」
俺も、と言う代わりにたくさんのキスを落とし、今夜も俺は甘い蜜の中で溺れる虫になる。
「…朝乃……」
「りゅう……ちゃ…」
溜息の合間に何度も名前を呼び、生きていることを確認する。
こんなに求め合っていることを恐れても仕方がない……
俺たちには、お互いが必要なんだ。
たとえ縛り合うような息苦しい恋だとしても―――
決して終わらせたくはない。
息を切らせ、軋むベッドの上でシーツに皺を刻みながら…
俺はそんなことを思った。