パラサイト ラブ
彼女の変化

特に強い結婚願望があった訳じゃない。

いつか誰かとするんだろうとは思っていたけど、こんな形でその機会が訪れるとは全く考えていなかった。



ベッドの中、隣で寝息をたてる朝乃。
泣き疲れたのと、安心したのがあるんだろう、その寝顔は子どものように安らかだ。



密着した体をそっと離すと、眠っているというのにその手が俺の服を掴んでいて、俺はふっと笑った。



「大丈夫、居なくならないよ…」



静かにそう言って朝乃の手を布団の中にしまってやると、俺は立ち上がってさっき母親から届いていたメールを確認した。



『今年は正月以外帰ってこないつもり?どうせ彼女も居ないんでしょうから今度の三連休には顔を出しなさい!またお米わけてあげるから』


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