−遠く儚く−

そして、あっという間に発表当日になってしまった。


コンコン

「はい・・・・」


『失礼いたします、ヒナ様。』


「リリー、どうかしたの?」

『はい、ヒナ様。今日はヒナ様の発表でごさいます。』


「・・・・わかってるよ。」


『ですので、ドレスをご用意いたしましたわ。と、いっても、アルファ様がご用意いたしたのですけどね。』



「アルが?」


『はい。ヒナ様はとても陛下に愛されておられますわ。』


「本当っ?」


嬉しくてつい、声が大きくなってしまう。


『本当でごさいます。』


「嬉しいっっ!リリー、ありがとう!!!!」


リリーに抱き着く。




他の誰より、姉の様に慕っているリリーに言われ嬉しがる。













< 51 / 93 >

この作品をシェア

pagetop