しあわせおばけ

―――――――――

後日、俺は明日香の小学校の先生に呼び出された。

担任の女性教諭が、夏休みの作文を拝見しました、という前置きをして、

「明日香さん、お母様が亡くなって、少し、その…なんというか…」

と、言いにくそうに言葉を濁す。

俺はその先を汲んで、

「大丈夫です。別に、さみしさのあまり妄想の世界に入ってしまったわけではないですから」

と笑って告げた。

「父親の俺が、ちゃんと見てますから。だから大丈夫です」







全部作り話じゃないかって?

いいや、全部、現実に起こった、本当の物語。




< 220 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop