愛してるなんて言わないで
少しの沈黙が走る。
やっぱり…嫌だよね?
別れた子と手を繋ぐなんて。
「な…なんてね‼︎嘘だから気にしないで?」
『ん。行くぞ?』
さりげなく繋いでくれた。
離したくない。帰りたくない。
このまま時が止まればいいのに。
泣きたいよ。
さっきのは嘘だって伝えたいよ。
でも、そんなこと…できない。
他の子が好きなんでしょ?って伝えた時のあの表情。
泣き出しそうで、苦しそうで…
そんな表情をさせたのは、紛れもなくあたし自身。
苦しめる存在なだけなら、あたしは必要じゃないんだ。