私の宝(15歳で母)
「そうなん?妊娠か…
妊娠してたらどうする?」

きっと聞かれるだろうと思っていた。すでに私の返事は決まってる。

「産むで。絶対産む」

下を向いていた私だが、顔をあげ、前をしっかりと見てハッキリと言った。

もしいつか、赤ちゃんを授かる事が出来たら絶対に産む。

と、小さい頃からずっと、ずっと考えていた私。

「簡単な事ちゃうで」

わかってる。
子供を育てるのは半端な気持ちじゃやっていけない。

お金だっている。
簡単に育つわけじゃない。

それに、15歳の私と17歳の武は、多くの人に反対され批判されるだろう。


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