終わらない恋になれ
10th カウントダウン





―――――
―――





首筋の皮膚を破る感覚。


ぷつんと、肌を割って侵入してくるその牙に、朦朧としていた意識が急速にまとまっていく。




―――弾けるように。


目の前が開けて、私に噛みついている人が常陸でないことに気がついて。
視界の先に常陸を捉えることが出来て。


…また、私の意識が沈んでいくのがわかった。




でも今度は。
常陸が、いるから。


だから私は安心して意識を手放して。



「…だって、私――…」


常陸が好き。
そう言い終える前に、私の視界は黒で覆われていった。





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