午前0時、夜空の下で
何よりも残酷なその言葉に、心は強張った笑みで頷いた。

『一人になると、城の者がお前を殺すかもしれない』

頭のどこかで、妃月の声が響いた。

もしかしたらこの言葉さえも、心のためでなく彼自身のために、発せられたのかもしれない。

気に入った人間……否、玩具を、簡単に失ってしまわないように。

飽きるまで、退屈しのぎにするために。

「さぁ、夜が始まりますよ」

どこか愉しげな声で、クロスリードは呟いた。
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