教組の花嫁
(女優のライバルにも今まで負けた事は無かった)
(ライバルを押しのけて、欲しい役はみんな自分が手に入れてきた。今まで、常に周りのライバル達から嫉妬されてきた)
ほのかが輝かしい過去を振り返った。
嫉妬されるのが当たり前。
自分は嫉妬される星の下にある。
人を妬むのは自分には無縁である。
ほのかは常々、自分の事をそのように考えていた。でも、それが大間違いである事を、今ほのかは痛いほど思い知らされていた。
嫉妬。
真っ赤な舌をちろちろ出す大蛇に、がんじがらめに体を巻き付けられている。同様に、嫉妬という大蛇に、巻き付けられ、思い切り締め付けられように、ほのかは呻きもがいていた。
(苦しい・・・!)
ほのかは苦しくて苦しくてのたうち廻っていた。