十四歳の夏 あんなことやあんなこと
プール


十四歳の夏休みそれは、僕にとって特別だったかもしれない。



僕は、海辺の街に住んでた為に夏休みになるとほとんど海で泳いだが今年は、違った。



なぜかと言うと恋をしていたからだ。



一つ上の先輩に恋をしてしまったのだ。


先輩は、黒髪が長くて目の大きな可愛い人だった。



先輩がプールに来るとの情報は、同級生のやたらに先輩達情報に詳しい通称ボンドと呼ばれたやつから聞いた。



なぜかボンドは、先輩達の事に関して男女問わず詳しく何々先輩の好物は焼きそばだとか何々先輩は、部活では厳しいが家では犬と話してるとかスパイ並に詳しかった。



ボンドの情報で僕は、海をやめてプールに行くようになった。



通称ゴミオと一緒だった。



ゴミオは、僕の一番の友達だったがゴミ捨て場から何でも拾って来ては、我々思春期の中学生に色々な事を教えてくれるのを得意にしていた。



捨てられたびしょびしょに濡れた週刊誌を乾かして持って来ては、大人の世界とはこういう物であると皆に説明した。



< 1 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop