独りじゃないよ
部屋
ある日の夜、眠っていると夢を見た。


フワフワする感覚。


凄く落ち着く。


夢の中で目を覚ますと、私はベッドの上に横たわっていた。


私のベッドはシングルサイズ。


それなのに今横になっているベッドは大きくて、体を起こしてみると、シングルサイズのベッドではなく、ダブルサイズのベッドだった。


白枠のベッドに、白色のフカフカした枕が二つ。


ベッドカバーと掛け布団はどちらも白色で、全て白色で統一されている。


見た事のないベッド。


だけどいやな感じはしない。


私はもう一度眠りたくて、部屋の電気を消す為立ち上がった。


部屋の電気のスイッチが三つ縦に並んでいる。


知らない部屋な筈なのに、何故だか迷わず部屋の電気を消す事ができた。


そして再びベッドに潜り込み、眠りについた。


次に目覚めた時には、見慣れた部屋の景色が広がっていた。


眠っていたベッドもシングルサイズで、ベッドカバーも掛け布団も淡いピンク色。


直ぐに自分の部屋だという事が分かった。





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