独りじゃないよ
言い争い
平日の昼間、私は彼の家に遊びにきていた。


っと言っても、彼は仕事に行っていて家には居ない。


そんな彼を、夜ご飯でも作って待っていようと思い、スーパーで買い出しをすませ、遊びにきていた。


前日あまり寝ていなかった為、ちょっとお昼寝でもしようと、私は部屋着に着替え、ベッドにはいった。


直ぐ様睡魔に襲われ、私は一分とせずに夢の中に落ちた。


気持ちよく眠っているのに、女性の騒がしい声が聞こえてきた。


キンキン甲高く耳に響く声。


あまりの煩さに耐えきれなくなり、私は目を開けた。


すると目の前には見知らぬ女性。


彼女は目を釣り上げ、私の事を見下ろしている。


メッチャ怒ってない?


何で?



「あんたのせいよ!!」



大きな声で怒鳴られ、私は目を見開いた。


言い返そうにも声が出ない。



「何とか言いなさいよ!!」

“人の睡眠邪魔しといてあんたこそなんなのよ!!”

「出てってよ!!」



心の叫びが聞こえたのか、言い返してきた。


横暴な態度に更に腹が立つ。



“私はまだ眠いの!! あんたが出ていきなさいよ!!”

「元々そこには私がいたの!! 幸せだったの!! それをあんたがぶち壊したんだから!!」



恐らく幽霊である彼女と普通に言い合いになってる自分が怖い……。





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