僕らの終わりと始まり

終わり

今でもはっきりと覚えている。


あれは今までで一番寒いある冬の季節だった。

家の窓がガタガタガタッて言ってて、外は吹雪でゴウゴウ言っていて立っているのがやっとだった。

僕は雪に埋もれるんじゃないかと思ったくらいだ。


そんな冬の季節、何の前触れもなく、だんだんと村の人達がいなくなってきたんだ。


最初僕は気にしてなかったんだけど、そのうち誰もいなくなってしまったんだ。


そういえばみんながいなくなる前に村のおじいさん達とおばあさん達が何故か泣いていた事があった。














ダムができるらしい‥‥。













後で知ったんだけどね、僕は水の中に沈んじゃうんだって村の人が言ってた。





深い、暗い水の中へ。





川も、学校も、僕らも、家達も、電信柱達も、
みんな。





深い、暗い水の中へ。





もう二度とみんなと会えなくなってしまうのかな。






誰もいなくなった今、僕は休憩中。

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