地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜



――…きゅっ。


不意に龍真が私の手を握りしめてきた。


「………ほぇ?」


温かい手に包まれて、驚いた私が上を向くと


「はぐれたら困るから、な」


そこには、照れ臭そうに微笑む龍真がいて。


「……は、はぅ……っ!!」


その笑顔に魅了されて、私の顔が真っ赤になってしまう。



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