地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
「待ってて!!いま助けるッ!!」
私は、女の子に届かないと知りつつもそう声をかけると、霊力に意識を集中させた。
その瞬間、固く握られていた女の子の手から黒い煙があがり、私の霊力へ吸い込まれていく。
赤い瞳が徐々に黒色へと変わっていき――…
ついに、女の子の手から包丁が落ちた。
「………ふぅ」
安堵のため息をつきながら、前のめりに倒れてきた女の子の体を受け止めたその瞬間
私の背後に、気配が立った。