地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
ぞくっ、
突然、背筋の凍るような寒気が私を襲った。
「…………ッ!?」
身震いする私に合わせて、巻き付く鎖が涼しげな音を部屋の中に響かせる。
そして
「……わからんかのぉ?」
その拍子に、俯きがちだった顔をあげれば
「『触覚』により、自分の望むと望まざるとに関わらず『鬼』を実体化させる君の父親」
母によく似た口元が――…
「その父親が運転する車、そのすぐ下で回るタイヤに
『鬼』が絡み付いたら、どうなると思う?」
深い、三日月形の亀裂を作った。