地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
また強まってきた倦怠感によって口を開けるのも億劫になり、目線だけで伝えようと兄ちゃんを無言で睨んでみる。
と、
「ちっ……まぁ、今は仕方ない」
兄ちゃんは、渋々といった様子で前に向き直り
「俺の大切な妹は、もう一人いるし――なぁ、芽有?」
私達が話す間ずっと俯いたままだった、小柄な少女に話しかけた。
話しかけられた芽有は驚いて顔を上げると、今まで無表情だったその顔に嘲笑を張り付けた。
そして、口を開く。
「……馬鹿なのね、貴方」
心底呆れたような口ぶりで。