地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜
『なに、これ……!!』
不意に胸が苦しくなって、私は胸を押さえた。
心臓が、バクバクする。
なんだか無性に悲しくて、寂しくて……何故か、目にじわじわと涙が浮かび始めた。
『……ゔー…』
巨大な鬼から少しずつ後じさりながら、私が思い出したのは。
『でも、芽有がもしも大きな鬼を見つけて怖くなったら、わしを呼ぶんじゃぞ。
そんな鬼、わしが一瞬で片付けてやるからの』
そう言って柔らかく笑う、おじいちゃんの笑顔で。