“隣の不可思議くん”


それは、俺だけじゃなくて兄さん達だってそうだと思う。逆に母さんだったから産んでもらってよかったと思うくらいだ。


まぁ、秘密があるのはめんどくさいが人間だし、生きてるし、好きなことはまぁ普通にできるのだからそれで今はよしとしたい。


今日一日がとても長く感じてふと空を見上げて思うのは、あぁ・・早く彼女の笑う顔が見たいなただ隣でわらってくれるだけでいい。それだけで、十分だ。




「ねぇ・・・澄羅・・・」



呼びかけると俺の中で声が響く。



「今度、彼女に聞いてみる・・・皐月さんのこととか・・澄羅のこととか。」



ちゃんと知っていかなきゃいけない。恐怖と感じて蓋をしてはいけないのだ。いきなり全部はやらなくていい・・・。彼女だったら応援してくれるだろうか?



しっかり一から話そう。向き合っていこう。俺自身のために。


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