センセイと一緒【完】

8.本気で求めたら・・・




<side.柊史>



22:30。

柊史は他の先生たちとともに、1Fの食堂で懇親会に参加していた。

一言で言うと飲み会である。

既に他の先生たちは大分出来上がっており、普通に会話しているのは柊史と尚哉ぐらいだ。

ちなみに柊史の前にはウイスキーのグラスが、尚哉の前には日本酒のグラスがある。


「相変わらず強いね、君は」

「てめぇもだろうが」


……と、そこへ。

ジャージ姿の和泉が突然姿を現した。

驚く柊史の前に、和泉はすたすたと歩み寄る。


「黒瀬先生。ちょっとお話したいことがあります」


先生たちの間では柊史と和泉が異母兄妹というのは周知の事実だが、和泉は学校では柊史のことを『黒瀬先生』で通している。

二人きりの時やプライベートの時は『兄貴』と呼んでいるが。


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