甘い××の、その後に。 love you,baby☆


「目も赤いし。さすがに疲れたろ、今日は」


「……ハル兄は?」


「明日の授業の資料をまとめないと。たぶん明け方までかかるから、お前は先に寝てろ」



立ち上がったハル兄は、キッチンに行ってコーヒーを入れている。


戻ってくる途中であたしの頭に軽く手を置くと、



「おやすみ」



そう言って、再び机に向かった。



何の言葉も返せず、ただその背中を見つめるあたし。



“おやすみ”……って。


……せっかく泊りにきたのに。


東京に来たら……一緒に眠ってくれるって言ったのに。

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