恋涙

教室に戻って、先生からもらった小さな袋の中身を見た。


中にはいっていたのはお守りだった。


先生が山形に行ってたのはこのお守りを買うためだったんだ。


昨日のお礼なんて言って、本当は昨日の時点でもうこのお守りを渡そうとしてくれてたんだ。



そう思うと先生の優しさが嬉しくて嬉しくて、教室で一人涙した。



小さな鈴がついたお守り。


どうして先生は県外に行ってまでこのお守りを買ってきてくれたんだろう。


先生の目に私はどう映ってるんだろう。


こんなことしてくれるのは私にだけ?



色んな疑問が頭の中を過った。



そのお守りが手術の時、私が月島さんに預けた大切なお守り。



ずっとずっと肌身離さず持ってた。


今でもそのお守りを大切にとってあるよ。



だけど、先生がそのお守りをくれたことで先生の気持ちが分からなくなったっていうのもあった。


やっぱり一人の生徒にそこまでしてくれるのはどういうことなんだろうって考えたりもした。



今思えば、こんな生徒なかなかいないから特別扱いしてくれるのは当たり前だったと思うけどね。



だけどこの頃の私は自分だけが特別なんだって思いたかった。


今でもそう思いたいけど。





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