幼なじみ恋愛
「あれー?その子だれ?」


その人は私のことを
指さして言った。


「俺の彼女っ!!」


そんな満面の笑みで
答えられると・・・
ちょっと照れるっ。

でもなんだか嬉しいなっ。


「おーっ!そうなんだっ!
俺、3年の片岡大貴!
よろしくねっ?」


ニコッと片岡先輩が
笑顔で自己紹介してくれた。


「あっ!えっと・・・
鈴木香奈って言います。
よろしくお願いしますっ!」


そう言って片岡先輩に
頭を下げた。


「ハハッ。
そんなかしこまんなくていいよっ!」


「でも先輩ですし・・・」


「全然平気だから!
大ちゃんって呼んでっ?
あとタメでいいから!」


「大ちゃん・・・
香奈は俺のなんだから
取んないでよね!」


少しふくれっ面で
俊が私の手を引いた。


「俊がヤキモチ妬くなんて・・・」


「そりゃ妬くよ!ほらっ!
大ちゃんそろそろ部活始まるよ!
香奈!!ちゃんと見とけよっ。」


ビシッと
俊が私に決め顔を向けた。

俊のこうゆうとこ
ほんと可愛いなぁ・・・


「じゃあ香奈ちゃんっ。
またね!」


手を振ってくれる片岡先輩に
軽く会釈をしてから
俊の後ろ姿を見つめた。
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