秘密の片思い 番外編③
「うん。大丈夫」


郁斗の腕の中でコクッと頷く。


「もう大丈夫」


「良かった……ね? 時間がないでしょう? お参りして」


郁斗は愛を離すと、心の底からホッとしたような安堵の笑みを浮かべた。


「いけね、線香忘れた」


「残っているよ」


愛は郁斗に渡すと、線香に火を点け供えると、墓前に向かい静かに手を合わせた。


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