君色。-kimi*iro-




「……ばか。そんなんで応えるとでも?」

「うわっ!?」

服を引っ張られ悠紀の方に倒れ込む
触れてすぐ離れる唇



「………べー----っだっ!!」


悪戯っ子の顔をして悠紀は走り始めた





「~~~っ。……今のは狡いだろう」

「桜っ!!あたしちゃんと見てるからねっ!!」

「なにがっ!?」

「ずっと側にいて桜の事見てるからっ!!」


手を振りながら悪戯っ子は先を歩く




撤回だ

君色に染まるのは俺のほうかも……



赤い顔を抑えて悠紀のあとを追いかけた


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