†箱庭†～ブロックルーム『１２２９』～

【１２２９】ルーム

暗くてよくわからなかった扉は､アーチを描いた鉄の塊がどかんと座り込んだように見える。かなりの威圧感…。
扉の真ん中にはプレートがあり【１２２９】と書かれている。


「さっナンバーに触ってちょうだい。それが､扉への合図になるの。叩いちゃダメよ機嫌をそこねちゃうから。」

まるで生き物を扱うような言葉に後込み…。










「大事なことを忘れてたわ。いい？まだ学生ってことは､秘密よ。もし問いただされても､成長が遅れてるとでも言ってちょうだい。」





まじめな顔でそんなこと言わないでよ……


とりあえず､いちいちつっこむのも面倒になってきたので「わかりました」と返事をした私はプレートに優しく触れる。




ぎぎぎいぃぃぃ…


嫌な音を立てて扉が開く…



その先には､また闇が広がっていた。



夢の中で監禁されるってのはないよね…？