†箱庭†~ブロックルーム『1229』~

「少し時間をいただけるかしら。いくら案内人を務めていても、わからないことがあるわ。あなたの食事についても、なんとかするから…とにかく…時間を……。」


ダリアの言葉に男は納得していないようだったが「たのむ。」と言い残して部屋へと帰っていった…。



暗い闇の中でダリアは大きな溜め息をつき…お気に入りのソファーへと重く腰を下ろす。







頼むから……


もう誰も……










消えてしまわないで――
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