眼鏡を外す瞬間に。【密フェチ】
「……外して、下さい」
私は思わずそう口にした。
「いいのか?俺が眼鏡を外す時は寝る時と風呂に入る時、それから―――」
神田さんの顔が近付き、私の目は眼鏡の奥に潜む熱を帯びた瞳に釘づけになっていく。
「キスする時、だけだ」
外す瞬間を見つめていると、優しく口をふさがれた。
閉じた目の奥で私は、あの瞬間を反芻する。
それはドキドキが、ゾクゾクに変わる瞬間―――
そして資料室の鍵が閉まる音が響いた。


