俺様の運命の女神


花火大会の帰りに連絡先を交換した俺とアイツ。

自宅に戻り、彼女からのメールを読んでると…

突然、部屋に姉貴が乱入して来た。


「諒、風果ちゃんと穴場スポットから見てたんだって?」

「はぁ?何で姉貴が知ってんだよ!?」

「ほら、コレ」


目の前に差し出された携帯の画面には


『静かなビルの非常階段から凄く良く見れました。

 雪さん、浴衣…どうもありがとうございました。』


と、彼女からのお礼メールが。


はぁ?何で姉貴にベラベラ話してんだよ。

ってか、いつの間にメアドを交換したんだ?

俺が不機嫌な顔でいると、


「諒にもお礼メール来たんでしょ?ちゃんと返信しときな?“凄く可愛かった”って!!」

「余計なお世話だっつうの!!」


ったく、先が思いやられる…。


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